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美しい田園風景に埋もれるように普通の民家が見える。小さな木の看板にはアースガーデンと書いてある。
準備中の看板が出ていたので、恐る恐る玄関を開けてみた。11時30分前。
「ランチ始まっていますか?」 現世離れした仙人のようなご主人が「えーっと、ちょっとまだできてないけれど、入って待ってて」。
お言葉に甘えて中に入った。週末だけ宿泊も受けているアースガーデンは、その名の通り自給自足を基本にしている自然食家庭料理の店。
大きな窓から見えるのは小さな手作り農園と雨水を貯めるタンク。緑の向こうには茅葺屋根の家も見える。
30度を超えていた日でも自然クーラーに扇風機。
椅子に座った頃は汗だくだった身体も涼しく感じるようになってくるのが不思議だ。
中央には暖炉。冬はここで温めた空気を2階に送り、暖房に役立てると言う。
「地場木材をふんだんに使い、床には柿渋、未さらし蜜蝋ワックス、ドイツ製無公害塗料。壁には化学薬品無添加の布クロス。」を使用するこだわりの室内。
なんだか外にいるような心地よさだ。

さて、この日は当日でもOKのアースガーデンランチ1000円を注文。
「時間頂きますよ〜」ひげのご主人が厨房へ消える。
じゅうじゅうと卵を焼く音といい匂い。まさにひとつひとつ手作りしている気配がする。
緑の風景を眺め、アースガーデンの季節のアルバムをめくりながら、わくわくしながら待つ。
やがてガラスの器に入ったひじきとおからのサラダが。
ここでもう一組お客がやってきた。これで今日のランチはお終い。
確実に頂きたいのなら、予約をしておいた方がよさそうだ。

その後、陶器の更にどーんと野菜入りの平飼い卵の卵焼き、ひき肉とおからのテリーヌ、
季節野菜のサラダ、はるさめ、漬物、古代米入り雑穀ごはん、味噌汁。
奇をてらったものはないけれど、地元で取れた有機野菜などどれも素材そのものの味がいい。
ミネラルが身体に染み込むようだ。

一口一口噛みしめながら、ゆっくり頂いた。
デザートは自家製ハーブの寒天。ほんのりとアルコールの匂いがする。のんべえさんには好評のようだ。
オーガニックコーヒー、無農薬紅茶はアイスでもホットでもOK。
たっぷりの専用ミルクをつけてくれる。風景も付いたものすごく時間のかかる(笑)贅沢ランチに大満足した。
美山的ランチは心にも身体にもひたすらやさしい。
こちらのご夫婦もそうだが、この自然に引かれて自給自足の生活を目指し、都会からの移住者も多いと聞く。
なんとなくわかるような気がした。
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