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京都の南座はよくご存知だと思うが、北座があったのはいかがだろう。
江戸時代に7つあった芝居小屋の1つだが、明治25年に四条通が拡張されるのに伴い閉鎖されてしまったとのこと。
このかつて北座のあった辺りに建てられたのが井筒八ッ橋北座ビル。
一階では八ッ橋「夕子」などを販売する店舗、2階は喫茶井筒茶店、5階はぎをん思いで博物館となっており、
南座を正面に据えるここならではの絶景と舞妓さんの髪型など祇園の歴史を垣間見ることができる。

近くには祇園小石、都路里など待ち時間が長く、なかなか一服できない茶店が多い中、井筒茶店は穴場である。
席の間もゆったりとしているし、カウンター席などは全面がガラス窓で、お一人様にもカップルにもおすすめ。
とてもゆったりとくつろげる。
さて、せっかく八ツ橋が名物の1805年創業の井筒八ツ橋本舗に来ているのだから、
生八ツ橋を自分でやきながら3種類の餡をのせて頂くやきやき(700円)でも頂こうと。
しかし、ついつい季節の和菓子に目が。

紅葉を模した11月のお菓子は「錦秋」。抹茶もついて600円。
砂糖をまぶした道明寺と餅米の生地にこし餡が入っていたのだが、餅米の食感がおはぎのようであった。
餡は美味しかったのだが、個人的に生地は少し苦手だった。
嬉しいことにこのセットには、イゲタマークの入った紅白の落雁が2つ添えられている。

一方、当方好みだったのが夕霧というつぶ餡入り生八ッ橋だ。
「夕霧太夫」をモデルに書き下ろした歌舞伎「廓文章」に因んで名づけられたというこの和菓子には、
ニッキと水尾産を使用した柚子の2種類の味がある。
半月の八ツ橋のやわらかな皮の中に餡が入っているのだが、編み笠模様を模したという、
表面の沢山のくぼみがよりやわらかさを引き立てる。
柚子味を選んだのも大正解で、さわやかな柑橘の味わいが口に広がって、
新たな八ツ橋の美味しさに気がついた。夕霧セットは煎茶がついて350円。
スタッフの方もよくお茶が空いているのによく気づいて、足しにきてくれるなど、心配りも行き届いている。
この場所でこの値段で一服できたら言うことなしだ。
和菓子が気に入ったら1階の店舗で購入可能。夕霧 は化粧箱入(ニッキ2個ゆず2個)710円。
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