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西洞院を歩いていると美しい町家があった。もうランチは終わって準備中のようであった。
ガラス戸の中を覗き込むとディナーのメニューの書かれた黒板が見える。イタリアンのようだ。

店先にはお祝いの花が飾られている。いつOPENしたのだろう。

プレートにはイルポッツオ(il
POZZO)と。

なんとなく気になってディーナータイムにいそいそと出かけた。

中を覗くとカウンターに1組、奥に1組。表に沢山の自転車が置かれていたので、
団体さんでも入っているのだろうかと思ったが、大丈夫なようだ。

がらがらと戸を開ける。

土間にも贈られた華やかな花々が並んで、ゆりの香りが包んでいる。
手前には座敷、奥にはテーブル、キッチンを囲むようにカウンター。どこもかしこもぴかぴかで真新しい。
好きな席へどうぞとのことだったので、坪庭の見えるテーブル席へ。
ぷんと新しい家の匂いがする。後で伺ったのだが、実は今日5/2にOPENしたのだそうだ。
100年の京町家を改装したのだが、朝方まで作業が行われていたとのこと。
それはめでたい。何となく気になってやってきたのは何かの縁であろう。
大きなメニューが運ばれ、まずはビールとクランベリージュースで乾杯。

前菜からil POZZOサラダ(500円)、生ハムでつつんだ野菜のテリーヌ(650円)をチ
ョイス。
サラダのトマトは果物のように甘く、ハムはジューシーで塩の具合も絶妙。

とても感動したのは野菜のテリーヌ。おくら、トマト、スナックコーン、蓮根などがにこごりで固められ、
生ハムに巻かれている。これをジェノペーゼソースに絡めて・・美味しくて涙が出そうだ。

メインにパスタを。ボロネーゼ(1000円)、今月のパスタメニューからヒラメと九条ネギのパスタ(1200円)を。
スタイリッシュな白い皿に上品に盛られたパスタはもっちりとした麺と具のバランスが素晴らしい。
例えば九条ネギ、ヒラメ、ミート其々を食しても美味であり、パスタと絡めた1つの作品としても勿論美味しい。
「旨い、旨い」しか感想が出てこない。

そしてマルゲリータピザ。小ぶりなサイズで、4等分されている。
クリスピータイプの生地にたっぷりとトマトソースとチーズ。食感も味も申し分ない。
いやはや参ったという感有り。一体シェフはどんな方なのだろうと感心しきり。
スタッフはまさに絶妙のタイミングで給仕してくれる。
「おなかはいっぱいですか?デザートはよろしいですか?」
とびきりの笑顔で言う。決して押し付けがましく無く、ああそうかと思うような接客だ。
「今日が初日で不慣れで・・」と言うけれど、なかなかのものである。
そんな接客におなかはいっぱいだったのだけれど、デザートを追加してしまった(笑)。
かぼちゃのプリンとオレンジのカタラーナ。カタラーナとはプリンアイスである。
スペインが発祥、イタリア定番のドルチェ。
表面がキャラメリゼされており、ざらっとしたシューがーの歯ざわりがとてもいい。

いずれもレモンのシャーベットが添えられている。
アイス珈琲と一緒に頂いたが、ドルチェに至るまで大満足のディナーであった。
料理は美味しい、雰囲気はいい、接客も素晴らしい、非の打ち所の無いイタリアン イルポッツオ(il
POZZO)。
イタリアンでこんなに感動した事は無い。できれば秘密にしておきたい位である。
間違いなくちょくちょく伺う事になるかと思うが、只一つ気になるのは喫煙可能である事である。
今日はカウンターの方が喫煙していたので、換気扇のおかげであろうか、煙に巻かれる事がなかった。
これが隣のテーブルだったら、繊細な料理を存分に楽しむ事もできなかっただろうし、
デザートまでゆっくり頂く事もなかったであろう。
OPENしたばかりで、様々な客を取り込まねばならないとは思うのだが、
できれば分煙もしくは、坪庭での禁煙をすすめて頂けないかと願う。
イルポッツオ(il POZZO)では、(11:30〜14:30)ランチも用意されている。ランチの紹介はまた後日。

イルポッツオ(il
POZZO)のランチ情報を追加しました 2009.9

西洞院、この辺りには雰囲気のある店が最近増えてきたと思う。
その中で町家を活かしたイタリアンがOPENしたのが5月のこと。

今日はランチに。坪庭から日差しが漏れて昼のイルポッツオ(il POZZO)もとても良い雰囲気だ。
テーブル席は程よく埋まっていたので西側の座敷へ。

未知行く人の息遣いを感じながら眺める格子の影も美しい。
ランチタイムは2種類。
Aセットは900円(サラダ、朝焼いたパン、パスタ3種より1つ)、
今回はBセット(前菜9盛り、朝焼いたパン、パスタ3種より1、デザート4種盛り合わせ、コーヒー)1500円をチョイス。
まずは白い長皿で前菜9種の盛り合わせ。
ハチの巣、ムール貝、テリーヌなどこのまま一杯やりたくなるようなラインナップ。
ランチでここまでの前菜が出てくるとはちょっと驚いた。

おなじみの塩見のあるフォカッチャ。朝焼いたらしい。

メインはパスタ。アンチョビとトマトとバジル。繊細で上品な味付け。
ボリュームも上品だったので、前菜の方にインパクトがある。
デザートがすごくいい。ショコラケーキにキャラメルアイスクリーム、パンプキンプディングの3点盛り。
果物が添えられシュガーパウダーがかけられている。どれも美味しい。

美しいカップで出されるコーヒー。全てが丁寧で上品なランチであった。
何よりイルポッツオ(il POZZO)のこの落ち着いた大人の空間が好きだ。
できればビジネスランチではなく、大切な人を誘って、ゆっくりとおしゃべりでもしながら楽しむのがいい。
少々贅沢ではあるが、デザート、前菜が楽しめるBコースをおすすめしたい。
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