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四条から寺町通を下ル。駄菓子の船はし屋の隣に猫の通り道のようなろーじがある。
ここを光の方へ進むと精進料理の彌光庵(みこうあん)がある。
その概観を見て路地を引き返す人もいる。

雑然とした玄関は普通の家のそれだからだ。間違ってはいない。ドアを開けよう。

にゃーんと猫がお出迎え。猫嫌いの方は引き返すほうが賢明だ。庵主が出てきて「すみません」と言う。
さて、ここでまた少し不安になる。店内はまるで引越しをする前の雑然さ。
窓際のテーブルは荷物で埋まっているので奥のカウンターに進む。

ふと、目に入るのが壁にかけられた「憲法九条」の垂れ幕。下には教育問題についての抗議文パネルが置いてある。
階段の壁の方には仏教の教えの垂れ幕も。 天井には色とりどりの布。とてもアングラな雰囲気だ。

と、いうのもこちらの庵主(女性)は、東本願寺で得度した僧侶だったとのこと。
もっと一般の方と同じ目線で仏法を伝えたいとの希望から、この庵を開いたそうで、
それ故、仏教の思想である不殺生に基づいて肉や魚を一切使用せずに作った料理を提供してくれる。
普段は夜のみの営業だが、土日祝(12:00〜14:00)は特別にお昼ごはんが用意されている。
この日はみやこごぜん(おかず4種、胚芽米ごはん、けんちん汁、お茶またはコーヒーで1000円)、
諸行無常お昼ごはん(おかず3種、胚芽米ごはん、けんちん汁で800円)をお願いした。
この他諸行無常カレー700円などがある。

庵主がガスをつけて鍋をかけ始めるようすがカウンター越しに見える。
先ほど出迎えた猫は、店内を元気良く走り回っている。
なんだか独特な世界が広がっている。

しばらくの後2つの盆がやってきた。「皆別のおかずなので、取り分けて食べて」と。
なるほど色々な惣菜が小皿にたっぷりとのせられている。

長いもとえのきの和え物、きんぴらごぼう、わかめとしょうがの酢の物、切干だいこんなど。
メインは、まるで鳥の空揚げかと思う食感風味の大豆の唐揚げ、おからと野菜がたっぷり入ったおからの春巻き。
けんちん汁は野菜が溶けてわからないくらい煮込まれている。
お茶は、煎茶、玄米茶、杜仲茶、よもぎ茶、どくだみ茶などからそば茶を。
おなかいっぱいで、支払いを済ませると「猫がうるさくてごめんなさいね」 と。
さて、無添加・無農薬の食材にこだわり、ベジタリアンにも嬉しい 彌光庵(みこうあん)。
少し変わっているので、すべての方が良い店と感じるかはわからないが、
興味のある方は訪ねてみたらどうだろう。

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