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太秦映画村に程近い大映通り商店街。昭和にタイムスリップしたような昔ながらの商店街には、
大映スター達が今でも通うような、良い雰囲気の喫茶店や飲食店がぽつりぽつりと店を構える。

蒲田行進曲で有名な京急蒲田の辺りにある商店街も同じような雰囲気であるが、
撮影所の付近の商店街は、かくも似た形成を遂げるものだと、ふと感心したりする。
このような商店街をそぞろ歩くのは大好きである。
嵐山方面から広隆寺方面に向かって左手。エンジに白抜きの「みたらしだんご」の暖簾。
白い台にのったガラスケースの中には二つの大皿があり、1つは既に空になっている。
もう一方にはしょうゆだれに浮かぶみたらしだんごがあり、前にはただ1つ「みたらしだんご70円」とのプレート。
これは正にみたらしだんごONLYの店。
大してお腹も空いていないのに足は釘付け。食べる気満々である。

前にいた奥さんが10本お買い上げ。「ああ、みたらしだんごは売り切れなのだろうか・・・」とドキドキしていたら、
後ろでだんごが焼かれているのが見えて、ほっとする。
しかし、このみたらしだんご屋の名前は何だろう。だんごの入った木箱に亀山餅とあるが、餅屋なんだろうか。
そう思いながら並んでいると、無事買うことができた。
「きなこ、ふってもええですか」おじちゃんが聞いてくれる。
「お願いします」。やはりみたらしだんごにはきなこである。
目の前でたっぷりまぶされるきなこ。店の横のベンチで、できたてを頂くことにした。
団子は正統派の5粒。ほんのりあたたかくて、香ばしくて、きなこがまろやかで、言うこと無し。
だんごの餅は米粉と塩のみで作られていると言う。
とても懐かしく甘いみたらしだんご。 「食べてよかった」という感想しか出てこない。
口の周りをきなこだらけにしながらぱくぱく。 「近所にあればなあ」と思う、この素朴な美味しさ。
こんな素敵な店を見つけるとは、我ながら、良く鼻が利いたものだ。
また、機会があったら立ち寄ろうと思っている。
の、だが・・・聞くところによると、このみたらしだんご屋は「幻のだんご屋」と言われているらしい。
なぜなら、店名の看板も出していなければ、その営業日も不定らしいのだ。
そのみたらしだんごを初対面で腹に収めることができるとは、幸運であった。
このだんごやの名前は三吉みたらし団子。
嵐電「太秦広隆寺」駅からだと嵐山方面に向かって右手。
みたらしだんごの入ったガラスケースと、暖簾を目印に。幸運を祈る。
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