| 阪急百貨店の裏手の路地を入るとぷーんと紫蘇のいい匂いが鼻をくすぐる。
重厚で立派な町家にかかるのは、マルに十の暖簾。
これが京漬物、特に千枚漬としば漬で有名な村上重本店。
1832年(天保3年)創業、170年以上続く老舗で、
この路地にいる人のほとんどが村上重本店へ吸い込まれていく。
生しば漬、幻の茄子と称される山科茄子生しば漬、茄子や生姜を赤紫蘇で
漬け込んだ しば漬、新鮮な胡瓜と丸ごとの茗荷を青しばで漬けた目にも
爽やかな緑の京高瀬など。
季節や好みに合わせて様々なしば漬けを選ぶことができる。
村上重本店のしば漬けは他に比べて酸味が良く利いており、
野菜の食感が強く食べ応えがあるように思う。
すぐきばかりが取り上げられるが、しば漬けも乳酸発酵法にこだわった
健康に良い食品である。独自の製法により1年中求めることができるが、
時期に合わせて味加減を調整するというこだわりの漬物。
さて、今や大ブームとなったすぐきの販売だが期間は12月〜3月くらい、千枚漬は11月〜2月頃まで。
この他にも様々な季節限定の漬物が店頭に並ぶ。
「季節のものはあるべき季節においしく」という姿勢を頑なに貫いているのがいい。
ところで、京漬物はそれぞれに強い好みも贔屓もあるので、あくまで個人の意見として書かせて頂いた。
京都には沢山の漬物店がある。色々と試して、 自分のナンバーワンを是非見つけて欲しい。
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