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せせらぎの道に面したメタリックな建物、ここにせせらぎすへらがある。

スフェラと言うのはスタイリッシュなファニチャーや食器などを扱うプロダクツで、
このビル=スフェラビルで展示販売されている。

入り口は2箇所。せせらぎの道からと逆の大和大路側にある。

さて、せせらぎすへらでは和食やちょっと気張った値段のランチが頂けるのだが、
利用者の多くは嘯月(しょうげつ) の和菓子が所望と思われる。

嘯月(しょうげつ)は、紫野鳳徳小学校南東にある和菓子店で、美しく繊細な和菓子をつくっている名店。
美味しい和菓子を提供するため、予約販売のみで引き取り時間に合わせて用意してくれる。
あの美味しんぼ56巻でも紹介されている、知る人ぞ知る和菓子店だ。
年に2回ほど高島屋の生菓子コーナーで特別販売されるが、それもなかなか手に入らない。

特に観光客の方には場所も遠い上、繊細な生菓子なのでテイクアウトもままならぬ。
そこでせせらぎすへら。ここでならその嘯月(しょうげつ)の和菓子(限定数)が頂けるのである。
東京から来た友人にメニューをみせてちょっと外に出かけた。
帰ってくると怪訝そうな顔でこう言う。
「きんとんは今日はもう無いそうで。でも原価の高いわらび餅があるってサ」
せせらぎの道の見えるカウンターに席を取っていたのだが、スタッフの方がそう説明してくれたらしい。
きんとんがおすすめなのだがそれは仕方ない。
しかし、「原価が高い」という説明はなんとも無粋。現実に引き戻されたようで、思わず二人で苦笑い。

と、言っても友人には是非とも嘯月(しょうげつ)の和菓子を食べて欲しい。
嘯月セット 1100円を注文。抹茶やコーヒーなど、飲み物は好きなものを選べる。
やさしい友人は半分にして、すすめてくれた。嘯月(しょうげつ)のわらび餅、遠慮無く頂く。
友人の顔が驚きの表情になった。「これ、なんだ!」
まるで水の如くすーっと餡になじみ口の上で溶けていくわらび餅。思わず笑顔になる。
本当に旨い。まさに口福である。

当方は昔プリンセット(現 落陽の刻)950円。
まったりとしたカスタードプリンが、大人味のカラメルに浮かぶ。素朴でやさしい味。
カフェオレも洒落たカップで。

嘯月(しょうげつ)の和菓子のイメージとは一線を画するスタイリッシュな店内。
シュガーケースもグラスもまるで雑誌の表紙を飾れるくらい絵になる。
何故かしらお客もあまり多くない。この日はしばし後に貸切状態になり、長く話し込んでしまった。
ここに記事を書いたのは失敗だろうか。
こうやってゆったりと静かな時間を過ごすのに、最適な大人のカフェである。
あまり混雑しないことを少し祈る。

せせらぎすふぇらの嘯月(しょうげつ)の和菓子とカフェの情報を追加しました 2011.6

一雨来そうであった。遠くで雷鳴が聞こえる。

ふと、隠れ家に逃げ込む。ここはせせらぎすへら。

以前にも増して緑が増えている。スタイリッシュで美しい店内。

またしても誰も居ない。我々が訪れる日は決まって誰も居ないのは何故だろう。

ラッキーだなと思いつつ、 嘯月(しょうげつ)の和菓子セット1100円を注文する。
今日は道明寺まんじゅうなどを含め3種。嘯月(しょうげつ)だもの、やはりきんとんを選んでしまう。

美しい器に花が咲いたようだった。その名は「朝露」。

紫陽花の花びらの上にきらきらと雨粒。

こしあんに少し粒が混じる。さらさらとした綺麗な味わいの和菓子は言わずもがな。
この繊細な和菓子はテイクアウトに気を遣う。故にせせらぎすふぇらで頂けるのはすごく有り難い。
飲み物は邪道であるがレモネードを選んだ。 国産レモンにちょっと甘いはちみつの風味。
木製の皿、長めのようじ、シュガーポットのまん丸のライン、器も素敵だ。
ゆっくりと時間を過ごして雨を抜けた。

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