退蔵院 水琴屈に聞き 瓢箪鯰に思考し 余香苑に心頭す |
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京都旅楽その3 |
洛西花園 |
寺 |
退蔵院 |
![]() 退蔵院と言えば宮元武蔵が座禅に通ったことで有名な禅寺である。
600年前に建立されたこの寺には、見事な石庭、枯山水庭園、 つくばい(水琴窟)があり、 路々には季節の花が顔を覗かせる。 ![]() 6月は沙羅双樹の花がやわらかな青の上に静かに横たわっていた。 ![]() 方丈への玄関及び方丈は重要文化財。 ここに室町時代に描かれた国宝の瓢鮎図(ひょうねんず)の複写がある。 (山水画の始祖如拙作:原画は京都国立博物館) ※鮎は中国で鯰の意。 「瓢箪鯰」とは、とらえどころがなく要領を得ないとの意。 田夫が瓢箪をもって鯰を捕らえようとしている、まさに絵の状態である。 これに五山文学の代表者31名が禅問答した。 様々な妙案が出されるがもともと正解など無いのだそうだ。 どうやったら捕らえられるか、その疑問を超えたところにこそ禅の悟りがあるらしい。 ![]() 史跡名勝枯山水 元信の庭。 ![]() 余香苑への入口には陰陽の石庭。石の色が陰陽で異なる。 ![]() 余香苑は息を呑むような鮮やかな緑の園。四季によってその趣は変化する。 ![]() 初夏、 鯉の泳ぐ池ではもうすぐ蓮の花が咲こうとしていた。 藤棚から眺める風景はまるで絵画のようだ。 水琴窟の遠く彼方よりかすかに響いてくる琴の音を聞きながら、 どうすれば瓢箪で鯰がつかまえられるか考えてみる。 まだまだ悟れそうにないことだけがわかった。
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