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六波羅密寺から松原通へ。六道の辻の石標、西福寺の向かいに幽霊子育飴がある。
以前は六道珍皇寺の方の木村茶舗で販売していたが、そちらは3度ほど行ったのだが、
看板もなく閉まっていた。販売はこちらに移動したようだ。

さて、麦芽糖でつくった琥珀のような美しいこの飴が何故このような怖い名前なのか。
それは慶長四年。夜な夜なこの店に飴を買いに来る女がいて、不審に思った店主がその女の後を
つけていくと、墓場であった。赤子の鳴き声のする墓を掘り返してみると女の死体と一緒に生きている赤子が。
この赤子を助けた後は、女が飴を買いに来ることはなくなったとのこと。
いつしか誰ともなく、この飴を「幽霊子育飴」と言い始めたとの民間伝承から。
尚、この話は「母親の埋葬地は高台寺の墓地で、幽霊になっても子どもを育てていた。
それは場所が「コオダイジ=子大事→高台寺」だからという落語にもなっている。
幽霊子育飴はビニール袋の中に入っている。トンカチで砕いたような、大きさが不揃い琥珀色の飴。
それが黄緑色の紙でくるまれ、幽霊子育飴の由緒書きの色紙が挟まれている。
一番外側には「幽霊子育飴」と白地の雰囲気ある書体で抜かれた文字と、
オレンジ色の紙がのせられて、輪ゴムで止めてあるだけ。
パッケージはいたってシンプル。500円の大袋の他、現在は半分のサイズを300円で売っている。
味は純粋で、なんのアクもない素朴な味わい。無造作に砕いてある角が口の中で少しごろごろとする。
不思議なことに幽霊子育飴を食べた後は、砂糖のベタベタ感がほとんどない。
さっぱりとしたやさしい後味で、食べれば食べるほどこの味が恋しくなる。常備しておきたくなる味なのだ。
不思議な曰く付きの幽霊子育飴は最近観光客にも人気とか。
六波羅密寺、六道珍皇寺、建仁寺、京都えびす神社参拝の際に覗いてみてはいかがだろうか。
ここでしか買えない幽霊子育飴はお土産にも自宅用にもなかなか良いと思う。
迎え鐘でお精霊さんを迎える六道まいり(8/7〜10)の時期は夜も営業。
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